ジョージアン様式は、左右対称の総2階に、
威厳のある玄関を据えた様式。
17世紀の富裕層に好まれた様式。左右対称の、威厳のある佇まいが特徴です。
様式の典型。総2階の壁面に開口部が奇数で並び、屋根にドーマーが載る
このデザインについて
ジョージアン様式は、イギリスのハノーバー朝の国王ジョージ1〜4世の時代に普及した建築・工芸の様式です。1600年代半ばにイギリスでポピュラーになり、建築マニュアルなどによってアメリカに伝えられました。その威厳あるデザインに魅了された裕福な移住者の間でブームになり、アメリカのコロニアルスタイルとしてニューイングランドと南部の植民地で定着しました。
ジョージアン様式は、切妻屋根または腰折屋根に、ドーマー・ウィンドウと化粧手摺りが屋根に設けられています。当初は組石造であったため、外壁は1、2階とも同じ位置(総2階建て)として造られました。また、シンメトリー(左右対称)で、柱間が開口部を中心に奇数でつくられています。ダブルハング・ウィンドウは縦長で、6〜12枚の小さなガラスのサッシで構成。玄関はパネルドアにトランザム(欄間)と壁付柱でペディメントがついており、ポーチやポーチコはありません。
資料:アメリカン・ハウス・スタイル/発行:住宅生産性研究会/筆者:JOHN MILLNES BAKER, A.I.A/訳者:戸谷英世
ジョージアン様式のディテール
外観の印象は、決まったいくつかのエレメントの組み合わせでできています。
ドーマーと化粧手摺
切妻屋根または腰折屋根に、ドーマー・ウィンドウと化粧手摺りを設けます。屋根面に表情を持たせながら、輪郭は水平に保ちます。
総2階の外壁
当初は組石造であったため、1階と2階の外壁が同じ位置に揃います。壁面に凹凸がないことが、この様式の落ち着きをつくっています。
奇数の柱間
シンメトリーを原則とし、柱間は開口部を中心として奇数でつくられます。中央に必ず軸が通るため、正面に威厳が出ます。
縦長のダブルハング窓
ダブルハング・ウィンドウは縦長で、6〜12枚の小さなガラスのサッシで構成されます。細かく割った桟が、壁面に細やかなリズムを生みます。
ペディメントの玄関
玄関はパネルドアにトランザム(欄間)と壁付柱を添え、上にペディメントが付きます。ポーチやポーチコは設けず、壁面のまま納めます。
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