フェデラル様式は、ジョージアンの骨格に
縦長の窓と繊細な装飾を重ねた様式。
アメリカで連邦制度が成立した時期に広まった様式。優雅で洗練された装飾が大きな特徴です。
様式の典型。左右対称の正面に、中央のパラディアン窓とポーチコが据わる
このデザインについて
フェデラル様式は、アメリカで連邦制度が成立した18世紀後期から19世紀にかけて普及したので、連邦(フェデラル)様式とも呼ばれます。ジョージアン様式をベースに優雅で洗練された装飾が施され、縦に長く伸びた窓やパラディアン窓などの優美なフォルムが特徴となっています。コロニアル様式が普及した後にアメリカで広まりました。
フェデラル様式は、左右対称形で陸屋根には屋根手摺と棟両端に煙突があります。玄関には、パネルドアの周囲にトランザム(欄間)と側窓、その前にポーチコがあり、柱頭飾りを施した柱で支えられ、上部にはバルコニーが設けられています。パラディアン・ウィンドウを中央に、鎧戸付ダブルハング・ウィンドウが対称的に設けられ、アダム様式の壁装飾を採用しています。
資料:アメリカン・ハウス・スタイル/発行:住宅生産性研究会/筆者:JOHN MILLNES BAKER, A.I.A/訳者:戸谷英世
フェデラル様式のディテール
外観の印象は、決まったいくつかのエレメントの組み合わせでできています。
左右対称の正面
正面は厳密な左右対称。中央の玄関を軸に、開口部が等しい間隔で並びます。ジョージアン様式から受け継いだ、この様式の土台になる構成です。
屋根手摺と両端の煙突
陸屋根に手摺を廻し、棟の両端に煙突を立てます。屋根の輪郭を水平の線で締めることで、建物全体が端正に見えます。
ポーチコとバルコニー
玄関前のポーチコは、柱頭飾りを施した柱で支えられ、その上部がバルコニーになります。玄関まわりだけに立体的な奥行きが生まれます。
パラディアン・ウィンドウ
中央に、半円アーチと左右の側窓を組み合わせたパラディアン窓を据えます。その左右には鎧戸付きの縦長のダブルハング・ウィンドウを対称に配置します。
アダム様式の壁装飾
玄関のパネルドアの周囲にトランザム(欄間)と側窓。壁面には、細く浅い線で構成されたアダム様式の装飾を用います。
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